やっちまった!交通ICカードの分解
Suica、Toica、Icoca、Pasmo....交通ICカードって色々ありますね。
熱海を超えたら駅員さんのところに行く必要がある以外、電車はもちろんバスでもコンビニでも使える、便利な交通IC。
しかし、乗換の度に財布をカバンから出すのって面倒だ。どうせ電車の中でボケーっとスマホいじってる流れで、スマホタッチで改札通れたらいいのですが、一部のスマホしか対応していないようです。新しい機種なら大体対応してるのかな?
いずれにせよ僕のスマホは海外の誰も知らないようなメーカーのものなので、当然交通ICなんか非対応。
しかし、ネットで調べてみると、カードの中のICと近距離接触のアンテナコイルの基板を取り出してスマホに物理的に内蔵するなどというマニアックでリスキーなことをやってる人が!!
ICを取り出すには、ヒートガンで熱するとか、アクリル接着剤(二塩化メチレン=ジクロロメタン)に浸す、除光液(アセトン)に浸すなどして、基板を覆う樹脂を除去するようです。
そもそもそのままでは分厚すぎて本体内に内臓できません。
まずはスマホを分解して様子を見る。
※写真に写っているのはToicaですが、都合により違うカードを分解します。
機種はOukitel K10000 max。 バッテリー容量が10000mAhと世界最大、その上防水耐衝撃、指紋認証で2.5万円という最強のスマホ。そのバッテリーの巨大さ故、他のスマホを充電するなどという類稀なる機能を有する。僕の顔をお食べ、アンパンマンかな。
多分この会社は公表こそしないものの僕のために作ってくれたんだと思う。一生使う。
分解は、六角4箇所とトルクス(六角星型)8箇所外すだけ。ゴツいイメージ出すための装飾だと思ってたらホントに固定用だったとは・・・なお星形8箇所はOリングの脱落に注意されたし。こんなに簡単に裸になるスマホは初めてだ。トルクスとは言え、なんならその辺のポケットラジオのほうが分解難しそう。
しかしバックパネルのスピーカーや指紋認証部と本体のリボンケーブル(平べったいケーブル)の接続部に注意。
でっけぇリチウムポリマーが姿を表します。このスマホのメリット、デメリットはまさに表裏一体。
メリット・・・バッテリーが長持ち
デメリット・・・重い、デカイ
うん、だいぶ脱線しましたが、スペースには問題なさそうです。
次に、カードの分解
家に除光液があったので、これを使うことに。ただし、ネットで情報を探ると、除光液に漬けるだけでは樹脂部分は解けないので、これでふやかして手で引ん剝いていくらしい。
アセトン100%のものが良いらしく、うちのは違ったけど・・・まあいいや。
そしてうちにはベルトサンダーがあるので
これで可能な限り削って、不要な樹脂層を薄くし、アセトンが浸透しやすいようにしました。
ベルトサンダーが無くても、紙やすりでも良いと思う。一枚数十円なんで。ただし削りすぎてICまで削らないように、何度も慎重に確認。
ふやけては剥がし・・・を繰り返し、なんとかIC基板に到達。ここまでは上出来。厚みは0.1mm以下です。ペラッペラ。
そしてカッターで余計な樹脂部分から剥がしていたら
アンテナコイル切ってしまった!!!バカ!!俺!!ホントバカ!!マヌケ!!ノロマ!!ファック!!
あれだけネット上の諸先輩方が慎重にって、書いてくださってたのに・・・アルミホイル細く切って貼ろうかとも考えましたが、組み込んだあと接触不良でイライラするぐらいなら一からやり直そうということに。
まあ、そんなこともあろうかと、中身は空っぽ。数十円分ぐらいしか残ってません。
ということで大失敗。新たにカードを手に入れてリトライします。
今度は、アクリル接着剤を使います。僕はアマゾンで買いましたがホームセンターで手に入ります。アクリサンデー。30ml。700円ぐらい。
ネットで見つけた先人の情報によると、その人はカードの隅3mm程切断して薬品が浸透しやすいようにしておられました。
しかしそれでも、アクリサンデー2本使ってた。700円2本で1400円。ただでさえカード1枚無駄にしており、極力出費を抑えたいので、しっかりベルトサンダーで削って、1本で済ませようと思います。
情報によると、アクリサンデー(二塩化メチレン=ジクロロメタン)を使って樹脂を溶かすのが一番きれいで確実みたいだ。
ただし危険な薬品らしいので、取り扱いと廃棄には要注意。トイレに流すなんてもってのほか。
手元にあるアセトンとカッターと好奇心だけで挑んだのが間違いだった。器用な人ならいいんだろうけど。
近日中にトライして、ご報告いたします。
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