世界が旅する学生アパート

卒業しても学生アパートに住み続けている。

YouTubeの動画に字幕をつけよう

YouTubeでは、投稿者が設定で許可していれば、だれでも動画に字幕を付けられる。

 

この動画、おもしろそうだな、って思っても、日本語字幕がない。

 

そういうときは自分で字幕を作ってみよう。

内容が分からないなら、なおさら。やってみることで、より理解できるかも。

 

まずYouTubeのアカウントとパソコンを用意しよう。スマホからでもできるのかもしれないがやり方を知らないので今回はパソコン。

まずは字幕を作りたい動画を開く。

 

f:id:yparo:20171214223849p:plain

動画の枠の右下の歯車マークをクリックすると

字幕(2)というのがあるので、これをクリック。

(2)というのは登録されている字幕の言語数。この動画の場合、誰かが作成した英語字幕と、音声認識で自動的に生成された英語字幕の計2つ。

f:id:yparo:20171214224030p:plain

字幕を追加をクリック。そのあと言語を選ぶ画面を突破すると

 

f:id:yparo:20171214224216j:plain

字幕エディターが開く。ここまでたどりつけばあとは根性。

 

ここからは僕の翻訳のやり方を説明する。

既存の英語字幕を読みながら、投稿者の話してる内容を聞きながら、日本語にする。

 

翻訳、に関して。ある事実を表現するとき、英語と日本語では文字数も、話す長さも違う。

日本語だと5言えば伝わる内容を、英語では同じ内容なのに10言う場合がある。

あるいは日本語は10秒で10言うが、英語は10秒で20言うこともある。

 

どちらにしても、英語を日本語に翻訳すると、大体の場合、文字数的にも言葉の長さ的にもスリムになる。

 

なぜなら5で済むなら5でいいし、あまりに早口で情報が多すぎると、日本語だと理解が追い付かない。映画の字幕なんか、実際の英語で言ってることと全然違う場合が多い。間違ってるのではなく、そうするしかない状況だ。

 

サンプルとして挙げたこの動画の冒頭

「Hello, and welcome to the Slingshot channel.」

と言ってるがこれを日本語に直訳すると

「こんにちは、そしてスリングショットチャンネルへようこそ。」

となる。シンプルな文なので翻訳精度はほぼ完全。

しかしこれを英語と同じ2秒以下の尺で音読すればわかるが相当早口になる。

 

だから僕は

「やあどうも、Slingshot チャンネルだ」

というふうに、welcomeを削った。

やあどうも、は単にこのオッチャンが日本語話せたなら言いそうだったから。なんでSlingshotをカタカナにしなかったかは忘れた

 

そして次

「This is a short video to find out what happens when you shoot the steel arrow from the thousand Joules air gun against a AR500 plate.

 

比較的長い一文。わからなければまずは分解しましょう。

 

・This is a short video to find out what happens

これは、何が起きるか探るための短い動画

 

・when you shoot the steel arrow

あなたが鋼鉄の矢を打つとき

 

・from the thousand Joules air gun

1000ジュールのエアガンから

 

・against a AR500 plate.

AR500プレートに対して

 

ということになります。そのまま並べると

「これは、何が起きるか探るための短い動画あなたが鋼鉄の矢を打つとき1000ジュールのエアガンからAR500プレートに対して」

意味不明。当然。がここまで来ればあとは日本語力の問題。

意味が通るように並べ替えましょう。

「これは、1000ジュールのエアガンからAR500プレートに対して鋼鉄の矢を撃つと何が起きるか探る短い動画です。」

あるいは

「これはAR500プレートに対して、1000ジュールのエアガンから鋼鉄の矢を撃つと何が起きるか探る短い動画です」

ほう!この文に関しては、彼の声と一緒に読んでもほぼ所要時間が同じだ!

 

この時点でもういいっちゃいいし、意味も通る。けど、硬い気がして・・・ここまでくると好みの問題。

「今回は、この鋼鉄の矢を1000ジュールで打ち出して、この防弾プレート、AR500に当てたらどうなるのか、サクっと検証するぞ」

口語風に変えちゃう。もう法則やルールなんてない。

「サクッと」というのは手っ取り早く、手短に、簡潔に、といったニュアンスで、そんなものは原文のどこにもない。

「防弾」という文字も僕が勝手に追加した。これに関しては、AR500プレートが何であるか、そのままの訳では銃に馴染みがない日本人にはわからないと思ったので勝手に加えた。

「検証」という言葉は、原文だとfind outに相当するが、YouTuberがよく、「検証!!メントスコーラで浣腸」みたいなことをやってるので、使ってみた。

もはや、完全に、気分。違う日にやったら違う結果になる。

ということでした。蛇足も蛇足だ・・・・

 

なお、完成した字幕はすぐには公開されない。ほかのユーザーが審査して、OK出て初めて公開される。機械翻訳でわけのわからん字幕や、まったく違う内容でイタズラされたら困るからな。

 

けど、この審査がまたなげぇんだ・・・ 

気になる動画があったら、ぜひお試しあれ。